SMACとは【新庄最上アスリートクラブ】の略称です。健脚を育成することで、心身ともに健全な人づくり街づくりを目指すかけっこクラブです。
3人の親父(当時35歳)が、お揃いのTシャツを着て走り出したのが2012年の4月。この土地を陸上競技から盛り上げようと結成されたクラブチームがSMACでした。当初は自分たちが楽しむためのクラブでしたので、小中学生から依頼されてコーチングを始めたのは少し経ってからの話です。元々が生涯スポーツへのきっかけ作りとして立ち上げたクラブですので、ノルディックウォーキングやスポーツ鬼ごっこ、ヨガなどにも取り組み、子供も学生も大人も多世代が集まれるチームになっていくことが目標にもなっていました。
近年は、子供たちがスポーツに取り組むきっかけとなれるよう、基礎体力づくりのためのクラブを目指しています。足腰の強さや体幹の強さは、どんなスポーツにも役立つものという考えから、陸上競技としてのトレーニングというより、かけっことしての色合いが強くなっています。何よりもまず、スポーツは楽しいという感覚を身につけて欲しいからです。それがこのチームの原動力となっています。風を切って走ることがとにかく楽しいという感触を覚えてもらいたいのです。代表が今でも走り回っていられるのは「走ることが楽しい」という子供並みのワクワクが尽きないからです。このチームに関わった子供たちがいくつになってもスポーツの楽しさを忘れずにいてもらうことが最大の目標となっています。
10年も経過すると時代も変わり、クラブチームが求められるスタイルも変わってきます。2023年現在は、少子化の影響で部活動の魅力が無くなってきていたりします。地方であるほど団体競技は形を維持できなくなっていたり、顧問となるべき先生の数も減って、学校で提供できる部活動も限定的となっています。また、早いうちから1種目に絞ってスポーツに取り組むことは、子供たちの可能性を潰すことになったり、身体的な弊害をもたらすことも分かって来ています。様々な課題がある中、SMACは少子化の過渡期を乗り切るために、最上8市町村から仲間を集め、多様な種目に挑戦できる環境を提供します。スポーツに取り組むことで得られる学びを提案していきます。毎年毎年、新しい取り組みに挑戦し、世界のニーズに応えられるチームを目指します。
代表は、陸上競技場のゴムの上をスパイクで走ることで響く「音」と、走ることで感じられる「風」が大好きです。その理由は未だに分かりませんが、走る事が楽しくて仕方ないようです。地域の子どもにも、そんな理由の分からない「楽しさ」を見つけて欲しいと思っています。
SMACが「走る」を価値として提供する理由は、代表がどこかで知った原体験が人生を楽しくハッピーに過ごす為のエネルギーになっているからです。人生を楽しくするのが目的です。その為の手段が走ることです。おかげでSMACでは、試合に出場することや勝ちにこだわることにあまり重心を置いていません。もちろん自らの意思で選択した子には勝負事のコツも提供しますが、勝負事というものは、大体が親のエゴからスタートする感覚であったりするからです。
スポーツを心から楽しめる人を育てていくことを最大の目標として、SMACは人と地域とスポーツと関わっていきます。
SMAC代表 栗田伸一
年代別に適した運動を提供するために、以下の3つのカテゴリーに分かれて陸上教室・かけっこ教室を行なっております。
U8
〈 キッズコース 〉
運動あそびを取り入れながら、体の使い方を学ぶ未就学〜低学年コースです。
U12
〈 ジュニアコース 〉
Run(走る)から Sprint(疾走)へ。短距離そのコツを学ぶ小学生向けコースです。
U15
〈 中学生コース 〉
中学生を中心に、スプリントに特化しての陸上競技を学ぶコースです。
個人が生涯を通じてスポーツに触れられるよう、SMACはアスリートの長期育成システム(LTAD)の考えに基づき、子どもの時期から楽しく運動する経験を植え付けることを大切にしております。具体的には、スキルや筋力や体力を極める前に【姿勢・体幹・柔軟性・機能的動作】といった、人としての本来の身のこなしを習得することを指しています。
ひと言で言うと、もっと【野生的】な身体活動を身につけようというものです。
日本陸上競技連盟もこれからの競技者育成の方向性を示す「競技者育成指針」を公表し、全国への普及啓発を進めています。ここにも楽しさの追求や、パフォーマンスピークをシニアで迎えることの大切さ、スポーツを通じてアクティブな生涯を送ることの必要性が謳われております。
スポーツに関わる人が、必ずしもトップアスリートになれるわけではありませんが、多くの学びを得ることは可能で、多様な価値観を身につけることが可能です。SMACはスポーツの価値を知る人を育て、街づくりに貢献していけるチームになります。
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